キャリアを選択する際に考慮すべき重要な 3 つの側面とは?
就職活動に不可欠な基礎は適切な自己分析、つまり自分自身を知ることです。 思慮深く適切な自己評価は、就職活動の他のステップを支え、目標に適合する組織やキャリアに集中するのに役立ち、知識と自信を持って自分自身を売り込むことができます。
これは僕の失敗談ですが、新卒の就職活動時代は、自己分析も企業研究も本当に甘く、狭い視野で就職活動を進めていました。
今当時を振り返ってみると、もっと多くの選択肢があったのに、全く気づくことができなかったことが悔やまれます。
キャリアを選択する際に考慮すべき重要な 3 つの側面は、興味関心、価値観、スキルです。
これら3つの要素を踏まえて応募企業とポジションを選ぶことで、自分の適性に本当に合った企業や組織で働くことができる可能性をグッと高めることができます。
キャリア選択の要素その1:自分の興味関心を理解する
自分が取り組む業務内容に興味関心があれば、仕事がより楽しくなり、仕事について学ぶ意欲が高まり、関連するスキルを身につけ、一生懸命働き、困難な課題を乗り越えることができ、結果的に仕事で成功する可能性と、仕事を通して大きな満足度得る可能性を高めてくれます。
あなたの興味関心どこにありますか? この質問に答えるときは、広い視野で考えるようにしましょう。仕事だけでなく、学業、ボランティア活動、部活、趣味など、幅広い側面で考えてみることが大切です。
興味関心を特定するのに役立つ質問リスト
以下は、自分の興味関心を特定するのに役立つ質問のリストです。
- 自分が好きなことは何ですか?
- 書店でよく読む本はどんなジャンルのどんな本ですか?
- どんなことついて学ぶことが好きですか?
- 宝くじに当選した場合、どのようにお金を使いますか?
- もしあなたが小説家だったら、どんな話を書きたいですか?
- お金について心配しなくてもよくなったとしても、続けたい職業は何ですか?
- どのようなニュースに最も興味を惹かれますか?
- あなたのヒーローは誰ですか?
- 10歳のときの夢は何ですか?
キャリア選択の要素その2:自分の価値観を知る
価値観とは、私たちにとって人生の理想と核となる信念です。 これらの価値観は私たちの行動に意味と目的を与えてくれます。私たちは、自分自身が強く持っている価値観と両立できる仕事に就ければ、より良いキャリア・人生を歩むことができます。
一方で、私たちの価値観と衝突するような仕事に就いてしまうと、大きなジレンマを抱えることになります。
下に仕事上の価値観をリストにしてみました。リストを見ながら、以下の質問について考えてみましょう。
- 自分にとって最も重要なのはどれですか?
- 自分にとって最も重要ではないものは何ですか?
- 自分にとって最も重要だと感じるのはどれですか?
- 判断に迷うような価値観がありますか?
- あなたの選んだ価値観は、キャリアの方向性や仕事の決定にどのように影響しますか?
価値観の一例
- 成果を求められる仕事
- 先進的な仕事
- 雇用が安定している仕事
- より冒険できる仕事
- リーダーシップを発揮できる仕事
- 仕事と家庭とのバランスが取れる仕事
- 休みを多く取れる仕事
- チャレンジできる仕事
- 住む場所が希望にかなう仕事
- 競争が厳しい環境
- 個人的成長が期待できる環境
- 社会貢献できる仕事
- 体を使って働ける仕事
- 創造性を発揮できる仕事
- 喜びを感じられる仕事
- 専門知識を身につけられる仕事
- 細かい作業が必要な仕事
- 柔軟性を求められる仕事
- 同僚との人間関係が良い仕事
- より大きな責任を任される仕事
- 他者を助けられる仕事
- 高い給料が得られる仕事
- 業務範囲が広い仕事
- 将来独立できる仕事
- 新しいスキルや資格が得られる仕事
キャリア選択の要素その3:自分のスキルを認識し、伸ばす
スキルとは言い換えると学習能力の一つであり、私たちが得意なことです。
ほとんどの人は、自分のスキルの多くを持っていて当然のことと考える傾向があるため、実は、自分が認識しているよりもはるかに多くのスキルを持っているものです。以下の3つの質問について考えてみてください。
- 自分のスキルが何か知っていますか?
- どのスキルを使うのが好きですか?
- あなたのスキルを採用担当者に効果的に伝えることができますか?
注意しなければならないのは、何かが得意だということと、それが好きかどうか、はイコールではないということです。
また、スキルを考えるときはスキルを2種類に分けて考えると便利です。
スキルその1:知識ベースのスキル(Knowledge-base Skills)
知識ベースのスキルは、教育、トレーニング、および実務経験を通じて獲得されます。
たとえば、クェーサー、JAVA、またはジョージ バーナード ショーの戯曲についての知識があるかもしれません。
自分の知識ベースのスキルについて考えるために、どの分野についてよく知っているか自問してみてください。 学業、仕事、職業活動を考慮してください。
スキルその2:汎用スキル (Transferable Skills)
汎用スキルとは、異なる状況においても応用可能なスキルのことです。英語では、Transfarable Skill (移転可能スキル)と呼ばれます。
例えば、ライティング、データ入力、プロジェクト管理などは、さまざまな状況で応用できる汎用スキルです。コミュニケーション能力もどのような仕事や場所でも活躍する、代表的な汎用スキルの一つです。
採用担当者は知識ベースのスキルではなく、あなたの汎用スキルが何かをより知りたがっています。なぜなら、知識はすぐに陳腐化しますが、汎用スキルは一度身に付けることができれば、長期に渡って自分のキャリア形成を助けてくれる強い武器になります。
採用企業の観点からも、より多くの汎用スキルを身につけている候補者の採用に成功すれば、期待する成果を上げてくれる可能性が高まるからです。
3つの要素を総合して考える
自分の興味関心、価値観、スキルを評価分析できたら、それらすべての情報をまとめて、考えてみましょう。
あなたの興味関心や価値観について考えた場合、特定の業界、組織、職種を自動的に絞ることができるかもしれませんし、逆に、特定の業界、組織、職種が除外されるかもしれません。
また、自分のスキルについての理解は、どの業界、組織、職種の機会で自分がより活躍できるのか、自分の競争優位や将来の伸び代のヒントを学ぶことができます。
こうした自己分析は、就職活動の時だけではなく、生涯に渡って実践するべき作業であり、ほとんどの人がプロとしてのキャリア形成のの過程で何度も何度も振り返るべきものです。
なぜなら、仕事の経験を積み、スキルが向上するにつれて、興味関心や価値観が変化する可能性があるからです。きちんと自分と向き合い、適切な自己分析ができていれば、自信を持って新しい領域に挑戦することができます