新卒採用で、同等の候補者と差をつける!差別化要素トップ12

キャリアアップのコツ

NACE JOB OUTLOOK 2020に、同等の候補者がいた場合に、差別化要因となるトップ12要素が紹介されていました。

順位 差別化要素 ポイント
1 あなたの組織でのインターンシップを完了しました 4.6
2 業界でのインターンシップ経験がある 4.4
3 大学での専攻 3.9
4 リーダーシップの経験 3.9
5 一般的な職務経験 3.6
6 課外活動(クラブ、スポーツ、学生自治会など)への参加 3.6
7 高いGPA(最低でも3.0以上) 3.5
8 実務経験がないこと 3.4
9 学校の出席率 2.7
10 ボランティア活動の経験 2.7
11 外国語に堪能であること 2.2
12 海外留学の経験 2.0

1位:応募組織でのインターンシップ経験

雇用主は同等の候補者がいる場合、インターンシップの経験がある候補者を選ぶという結果になりました。

僕も採用側の経験から、採用というのは、どんなに選考過程で魅力的な候補者だと思っても、実際に一緒に働いてみないと分からない、というのが本音のところです。

 

その点、採用組織で既に数ヶ月一緒に過ごして、人となりや仕事の能力などが分かっている候補者は、非常に安心感があります。

 

2位:業界でのインターンシップ経験

1位の採用する組織でのインターンシップ経験の方が若干スコアが高いものの、応募業界でのインターンシップ経験も候補者を選ぶ際の影響力が高い要素となっています。

業界でのインターンシップ経験は、未経験の新卒の場合、例え短期だったとしても、インターンシップの経験を元に自分をアピールできるメリットがあります。

また、志望業界に対する本気度を伝え易いという面でもプラスです。

 

3位:大学での専攻

大学の専攻科目と応募ポジションが高い親和性があるとき、専攻科目は大きなアドバンテージになります。特に研究職やエンジニア職では大学の専攻科目と応募ポジションの親和性は大きなキーになります。

4位:リーダーシップの経験

即戦力にならない学生を採用する新卒採用はポテンシャル採用とよく呼ばれますが、これは組織の将来のリーダーを期待してのことです。

5位;一般的な職務経験

新卒の場合はアルバイトなどの経験を差別化の要素にすることができます。その意味で、アルバイトを選ぶ際は、将来の仕事により繋がり易い仕事を選ぶと良いでしょう。

先日、海外留学から一時帰国した女の子をアルバイトで採用しました。彼女の大学の専攻はピアノパフォーマンスでしたが、アルバイト経験で配属先の業務に近い仕事をしていたので、お互いWinーWinとなる時間を過ごすことができました。

6位:課外活動(クラブ、スポーツ、学生自治会など)での経験

実務経験がない学生の場合、クラブ、スポーツ、学生自治会などの課外活動での経験も差別化要素です。

7位:高いGPA(最低でも3.0以上)

GAPについては、本当にアピールになるのは4.0か、4.0に限りなく近いスコアです。逆に3.0を切るような学生は、書類選考で足切りの対象になる可能性が高くなります。

8位:実務経験がないこと

新卒採用においては、実務経験がないことも競争優位の一つになり得ます。

通常、新卒採用はポテンシャル採用とも呼ばれ、即戦力ではない人材を採用し、時間をかけて育成する必要があります。一方、転職マーケットから人材を採用すると、即戦力が期待でき、すぐに結果を出してもらうことを期待できます。

しかし、それでも新卒を採用するのは、実務経験がない人材を採用することで、自社の企業カルチャーを効果的に浸透させることで、将来の幹部候補を育成することができるからです。

9位:大学の出席率

どんなに優秀な社員でも、遅刻や欠席の常習者では話になりません。

10位:ボランティア活動の経験

ボランティア活動の経験も評価される一要因となります。

11位:外国語に堪能であること

海外とのコミュニケーションが発生する職場では、言語能力が一つの大切な評価項目になります。

僕の今の外資系の職場では、公用語は基本的に英語です。会議も英語、メールも英語、車内文書も英語、全て英語です。日本語しか話せない社員も一定数いますが、働けるポジションが大幅に制限されてしまっているのが現実です。

 

そのため、採用段階から語学力の有無は必ずチェックしています。というか、採用面接も基本的に英語なので、英語のできない人が採用される可能性は限りなく低くなっています。

12位:海外留学経験

外国語に堪能であることと、海外留学経験があることは必ずしもイコールではありません。

今の僕の職場では、韓国の社員も多くいますが、海外留学経験がないのに英語が堪能な社員も少なくありません。

 

海外留学経験が言語能力とは別に評価されるのは、異文化での経験を積んでいるかどうかが採用する際の基準になっている組織があるからです。

例えば、海外駐在の可能性がある組織では、学生のうちに、自国以外で数年間過ごした経験があれば、採用後に海外駐在で派遣しても現地に適応し、組織に貢献できる可能性が高いと思われる可能性があります。

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