大学入学後の1−3年間をどのように過ごすかは、将来の就職活動にとって大きな影響があります。この期間は来るべき就職活動のために種を蒔く重要な期間で、早いうちから将来を見据えて様々な活動を行っていくと、就職活動の時期が来たときに、色々な引き出しから武器を取り出して、就職活動に臨むことが出るようになります。
私は大学は日本のMARCHの1つに進学していましたが、大学生1−2年生の頃は将来の展望も目標もなく、日々を漫然と過ごすのみでした。社会人になった後振り返ると、もっとできることはあったと痛感しています。
ではどんなことができるのか、考えてみましょう。
学業に力を入れる
学業に力を入れるのは、学生の基本です。
特に、留学している場合、海外は就職時も大学のGAPを厳しく見る傾向にあるため、1年時から絶対に手を抜くことができません。
また、海外大学の場合は、メジャー(主専攻)だけでなくマイナー(副専攻)も取ることができるため、全く異なる分野のクラスを受講することで、追加のスキルを構築することができます。
以前お会いしたことがある、日本で投資ファンドを立ち上げて大成功を収めたアメリカ人の方は、大学では日本語がメジャー(主専攻)だったそうです。
しかし、日本語を学ぶだけでは就職活動に有利になるイメージが湧かなかったため、保険として、マイナーでビジネス関連のクラスを受講。これが奏功し、東京オフィスで求人のあった戦略系コンサルティング会社への就職が実現したそうです。
ゼミ・研究室・リサーチプログラムに所属する
日本の学生は文系であればゼミがあり、理系であれば研究室に所属して、担当教授から指導を受けんがら自分の専門分野を深めていくことができます。
海外留学生も、教授と一緒に研究するリサーチクラスを受講することもできます。
僕がアメリカのMBAに行っていた時に、マーケティングの教授に声をかけていただき、日本向けのマーケティング調査のプロジェクトに携わらせていただくことができました。
学生クラブやサークルに所属する
通常、各大学には非常に多くの学生組織があります。楽しい運動系や趣味のサークルだけでなく、キャリア関連のクラブもあります。
どのような組織であれ、組織内で活動することは、対人関係、リーダーシップ、およびその他のスキルを伸ばすのに役立ちます。
大学内外のアルバイトをする
キャンパスやコミュニティには多くのアルバイトがあります。キャリアを探求するのに役立つものもあれば、転用可能なスキルを開発できるものもあります。
海外の大学に留学している学生たちは、現地の国の移民法により労働時間や労働場所などに制限がある場合も多々あり、そのような場合は大学内のアルバイトは収入と実務経験の両方を得ることができる非常に大切な機会になります。
また、アルバイトを探す際は、単に時給が良いというだけでなく、出来る限り将来の仕事に関連のある会社や職種のアルバイトを探すと相乗効果が期待できます。
僕はマーケティング系の仕事に就いていましたが、日本の大学に通っていた3年時は、大学のそばのPR会社のアシスタントの仕事を見つけることができました。
この仕事は、時給が飲食店などのアルバイトよりも高かっただけでなく、企業の広報業務の実務を学ぶことができた非常に貴重な機会でした。また、社員のアシスタント業務を経験できたことで、オフィス系ソフトの操作スキルを伸ばすことができたことも大きなプラスでした。
ボランティア活動に参加する
日本ではあまり一般的ではありませんが、社会貢献を重視する海外では、ボランティア活動の経験がある学生は高い評価を受けることがあります。
ボランティア活動に従事することは、単に履歴書に記載できる内容が増えるだけではなく、社会での実務経験を積み、様々なスキルを伸ばすことにも繋がります。
インターンシップに参加する
海外大学ではインターンシップは非常に一般的な就職活動の機会ですが、日本でもインターンシップを実施する企業は増加傾向にあります。
インターンシップに参加することで、業界や企業への理解が深まるだけではなく、選考プロセスを優位に進めることができたり、正社員へのオファーを受けることができたりします。
私がMBA1年時の秋に、ボストンキャリアフォーラムで某EC大手からインターンシップのオファーを得ることができました。2ヶ月間、東京本社で働くことができ、非常に多くの学びを得ることができました。
レジュメを作る上でも、有名企業でインターンとして働いた経験は、非常に大きなプラスとなりました。