英文履歴書のフォーマット
デザインスタイルは「見た目」であるのに対し、フォーマットはどのような切り口で情報をまとめていくかについての選択肢です。この英文履歴書の内容を整理する切り口によって、自分のアピールポイントを強調の仕方が変わってきます。
時系列形式のフォーマット
時系列形式のフォーマットは、最も広く使用されている英文履歴書のフォーマットです。時系列と言っても、セクション内の情報を過去から現在に書くのではなく、現在の情報を最初に書き、過去に戻っていく逆順に記載していきます。
また、時系列、と言っても全てを時系列で記載する必要はなく、メインのExperienceやEducationなどの項目のみ時系列で記載し、それ以外は強調したい情報だけ記載することになります。
このフォーマットには以下のようなメリットがあります。
- 就職先が学歴や経験と合致している場合に効果的
- 内容は時系列に従って整理されており、読み手はキャリアの成長と継続性を把握可能
- 教育、役職、雇用主を強調しやすい
- 責任、タスク、成果について説明し易い
なお、最も関連性の高い経験が最新でない場合は、関連する経験、研究経験、その他の実績などのセクションに分割します。
機能ベースのフォーマット
機能ベース (スキルベースとも呼ばれます) の英文履歴書は、以下のように自分が強調したいスキルや経験単位で情報をまとめていくタイプのものです。
このタイプの英文履歴書は以下のような場合に有効です。
- 関連のない職務を数多く経験している場合
- 希望するポジションが学問分野外である場合
- 関連する経験が主にボランティア活動によるものである場合
- 職歴に大きなギャップがある場合
この履歴書のスタイルでは、次のことを行います。
- スキルと個人の資質を強調し、特定の役職、雇用主の名前、および日付を強調しない
- すべての仕事と活動の義務と成果を、雇用主のニーズに対応する幅広いカテゴリにまとめる。たとえば、執筆、研究、コミュニケーション、リーダーシップ、グラフィック デザインなどです。
- スキルだけでなく、特殊な経験もグループ化することもできます。例えば、グローバルなポジションに応募する場合は、海外での仕事をグループ化し「International Experience」というセクションを作り、まとめることもできます。
このスタイルでは、以下のようなメリットがあります。
- さまざまな役割や活動を通じて、雇用主が求めているスキルや能力をどのように開発したかを強調できる
- 時系列形式のフォーマットでは明らかではなかった経験の深さを示すつながりを描くことができる。
時系列形式 & 機能ベースのいいところどり:コンビネーションResume
時系列形式と、機能ベースそれぞれのいいところを合算したコンビネーションレジュメというスタイルもあります。