効果的な英文履歴書のExperienceセクションを書くための3つの要素

セクション別の書き方

英文履歴書のExperienceセクションの重要性と内容

英文履歴書のExperienceセクションは、Education同様、英文履歴書のメインディッシュのようなもので、最も重要性なセクションです。

履歴書のExperienceセクションの内容は、雇用主がポジションのJob Descriptionで述べた順序または優先順位を反映して、スキルと成果を説明する必要があります。

仕事、インターンシップ、ボランティア経験、スキルを磨いた過去の経験をもとに箇条書きの内容を書きましょう。その際には、一つ一つの内容が、ポジションの要件を満たすスキルと経験をどのように強調できているか、よく考えましょう。

Experienceセクションは徹底的に読みやすくする必要がある

採用担当者は、多くの英文履歴書を受け取ります。そのため、一枚スキャンする時間は約 15 ~ 30 秒程度と言われています。そのため、記載する内容は徹底的に読み易くし、文法的に正しくないとしても、不要な文字は削る必要があります。

そのためのルールが以下の3つです。

ルールその1:必ず箇条書きで書く

文章で書かれた段落ではなく、箇条書きで記載することになります。履歴書に箇条書きを使用すると、読みやすくスキャンしやすくなります。

効果的な箇条書きで記載すると、読み手はあなたの経験と成果を簡単に理解できるようになります。そして、結果として現在募集しているポジションで、あなたがどのように活躍できるかを想像しやすくなります。

ルールその2:末尾のピリオドも不要

また、箇条書きの末尾にピリオドは不要です。

ルールその2:人称代名詞や冠詞も省略する

さらに人称代名詞「I」と「my」や「a」や「the」といた冠詞も省略します。

効果的な内容を書くための3つの要素

英文履歴書の内容は、上記の3つの要素で考えることができます。

要素1:Power Verbを使う

英文履歴書はAction Verbと呼ばれる、動作の動詞から書き始めます。動詞は、その役割に積極的に関与している場合は現在形で、その役割に関与していない場合は過去形で書く必要があります。先頭が動詞は箇条書きの中で最も重要な動詞です。

Action Verbは非常に多くあります。以下のエントリで詳しく紹介しています。

英文履歴書で使われるAction Verb (アクション動詞)とは何か? その使い方とAction Verb 一覧
Action Verbとは 英文履歴書では、行動を表す動詞で始まる簡潔なステートメントを通じて、経験と成果を示すことが求められます。これをAction Verbと呼ばれます。 Action Verbはその先に WhatやHow、Wh...

要素2:What(何をしたのか) + 要素3:How(どのように) or Why(なぜ) or Impact(結果)

次の質問に箇条書きで答えてください。

  • What:何をしたか? どの汎用スキルを応用したか? 内容に合わせたアクション動詞を選びます。
  • How:具体的にどのようにこのタスクを実行しましたか? このタスクを達成するために、どのような機器、ツール、ソフトウェア プログラム、または方法を使用しましたか?
  • Why:何故したのか? 目標を達成するため? ニーズに応えるため? または組織/会社をより良くするため?
  • Impact:その結果、どのような量的または質的な結果、影響を与えることができたのか?

これらの質問は、箇条書きの詳細の適切なバランスを見つけ、特定の経験を通じて達成した結果を示すのに役立ちます。

内容を考えるときの注意点

略語や専門用語を使わない

あなたの履歴書を読んだ人はあなたの特定分野の用語を理解できないかもしれないので、略語や専門用語を使っていないかどうか確認しましょう。

内容を盛らない

自分が行ったことや達成したことを誇張しないでください。大抵、面接等でボロが出るものです。

時制に注意する

箇条書きはAction Verbで書き始めますが、時制に注意してください。 現在進行形の内容については、現在時制を使用し、過去のことについては過去形を使用します。

可能な限り達成した内容を数値化する

一見数値化できないようなものでも、立ち止まって考えると数値化できるものは多くあります。

たとえば、イベントを企画した場合、以下のような要素を数値化できる可能性があります。

  • 参加人数、前年度比
  • イベント企画チームの人数
  • 有料のイベントであれば売り上げ

なお、数字を書く場合は、整数を使用します。50人の会員を書きたければ、「Fifty members」ではなく「50 members」と記載するのが正しくなります。これは、整数表記の方が直感的にわかりやすいからです。

自分の責任を書くのではなく、成果を表現する

自分の責任を書くのではなく、成果を表現するようにしましょう。以下は考え方の一例です。

  • 責任を記載:大学の2つのセキュリティ用監視システムを担当しました
  • 成果を強調:大学の2つのセキュリティ用監視システムを1つのダッシュボードに統合することで二重管理の問題を解決し、年間350時間以上を節約しました

内容を考える具体的な手順

上記を踏まえ、以下の手順で考えます。

  1. ボランティアの仕事、フルタイムの仕事、インターンシップ、学生団体での役割など、これまでに経験したことのリストを作成します。
  2. 経験を振り返るとき、その仕事の結果として何ができたのかを考えてください。 アクション動詞のリストから 3 つから 5 つの単語を選択して、使用または伸ばすことができたスキルを考えます。
  3. 各動詞について、自分が何をしたか、どのようにそれをしたかを自問し、自分の仕事の意義を振り返る。 その際、目的、成果物、影響、価値、結果を考慮します。
  4. 可能な限り、数値を使用して作業の範囲を説明してください。 定量化可能な指標がない場合は、定性的な詳細を使用して説明します。

 

サンプル

ドーナツ店でアルバイトの例

例えば、ドーナツ店でアルバイトをしていた場合は、表面的には

  • コーヒー、ドーナツ、ベーグルのサービスを提供しました

ということになります。しかし、さらに以下のような点について考えます。

  • ドーナツをどのように提供したか
  • 何人に提供したのか?
  • どれくらいの頻度で?

すると、内容を次のように深掘りすることができます。

  • 6 人のチームと協力して、1 シフトあたり約 175 人の顧客にサービスを提供し、●●●ドルの売り上げに貢献しました
  • Contributed $●●● in sales by working with a team of 6 to serve approximately 175 customers per shift

生徒会などの学生組織の例

別の例として、女子学生クラブ、友愛会、またはその他の学生組織のメンバーである場合、次のような箇条書きがある場合があります。

  • 理事会会議に参加し、アイデアを提供しました。

そして、次のようにこれを改善できます。

  • 5 人のメンバーからなる理事会と協力して、3 つの新しい奉仕イベントを開始し、約 100 人のメンバーの運営を管理し、イベントの成功を導きました
  • Worked with a 5-member board of directors to launch 3 new service events, managed operations for approximately 100 members, and led event successes
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